最近投資する方が増えている投資手法の一つに、ソーシャルレンディングがあります。
ソーシャルレンディングとは、投資家から少しずつお金を集め、集まった資金を他の事業資金を必要とする会社に融資する投資手法のことを指します。
お金を貸す時にはソーシャルレンディング会社が金利を設定し、金利収入が投資家に配当されます。
投資家は、自分で運用や作業をすることがなく定期的に不労所得を得ることができるのです。
作業せずとも定期的な利益が生まれるという点では、ソーシャルレンディングも不動産投資も共通点があります。
しかしその内容は似て非なる点も多いもの。
そこで、実物不動産投資とソーシャルレンディングどちらがリスクが小さいのかを、見ていきましょう。
まず実物不動産投資には、どういったメリットや特徴があるのかを考えていきます。
実物不動産投資の大きなメリットは、その名前の通り実際に資産を所有できる点です。
不動産という確かな資産を所有できるため、自分でその資産を活用して家賃収入を得るだけではなく、その不動産を担保に使って融資を受けたり、また現金が必要な時には自由に売却する事が可能となっています。
また実物不動産の取得資金は、銀行からの融資を利用できる点も大きなメリットです。
資産運用において、金融機関から調達した資金を使って投資できる投資手法はそう多くはありません。
なぜそのようなことができるのでしょうか。
それは、実物不動産投資が金融機関からもリスクの低い投資だと見られているからです。
実物不動産投資は利益を獲得しやすい投資手法であり、取得不動産を担保にすれば、金融機関も貸したお金の回収リスクを小さくできます。
そして、不動産投資は非常に長い歴史を持つ投資方法であり実際に投資を実践している人もたくさんいます。
不動産投資について学びたいという人は、実際に不動産投資をしている人の話を聞いたり、様々な本やWebサイトを見ながら勉強できます。
豊富なノウハウがある点も、実物不動産投資のメリットだと言えるでしょう。
実物不動産投資のデメリットは、投資した不動産の資産価値の減少が起こり得ることです。
バブル経済の崩壊が、記憶に新しい方も多いでしょう。
1980年代後半には加熱するかのように日本中の地価が上昇しましたが、1991年から一気に地価は下落し、大きな損失を被った人が多発したのです。
ただし、1980年代後半の不動産価格の上昇はまさに異常でした。そのようなヒートアップした現象が起きなければ、一気に不動産価格の暴落が起こることも考えにくいです。
資産価値の下落はリスクではありますが、対策することは決して難しくありません。
もう一つ実物不動産投資のデメリットは、取得するためのハードルが高い点でしょう。
例えばマンションを買うにしても、その価格は1,000万円以上のものが多いです。
自己資金で1,000万円を用意できる方は、そう多くはないでしょう。 しかし、このデメリットも対策は可能です。
先に挙げたように、不動産投資は金融機関からお金を借りて物件を購入できます。融資を受けられるだけの属性を持っている人であれば、融資を受けた資金を元に不動産を購入して不動産投資を始めることができるのです。
次は新興の投資手法である、ソーシャルレンディングの特徴を見ていきましょう。
ソーシャルレンディングのメリットは、定期的に比較的高い利回りの配当が得られる点だと言えます。
現在日本で運営されているソーシャルレンディングサイトの案件情報を見ると、利回りは年利にして2%から10%近いものもあります。
この利回り10%という数字は、不動産投資でもなかなか得ることができない利回りです。
それほど高い利回りが定期的に配当されることは、メリットに感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし、配当利回りが高いということは、それだけリスクの高さにも繋がるということに留意しましょう。
ソーシャルレンディングの最も大きなデメリットは、実物資産を所有できない件です。
ソーシャルレンディングは、貸金時の金利収入を得ます。そこで、一定期間の金銭消費貸借契約を、融資を受ける事業者とソーシャルレンディング会社が締結します。
そのため金銭消費貸借契約中は、案件をキャンセルすることができず、自己資金を自由に使えない期間が長くなってしまうのです。
配当金を得ることはできますが、キャンセルができない点はデメリットになるでしょう。
また、ソーシャルレンディングに投資している資金は流動性が低いため、担保として利用することも難しいです。
収入面のメリットは大きいのですが、リスクが高い点もソーシャルレンディングの問題点と言えるでしょう。
ソーシャルレンディングでは、過去にいくつかの問題点が発生していました。その過去の事例を引用します。
ソーシャルレンディングは、貸金による金利収入を投資家に対してソーシャルレンディング会社が配当します。貸金を行うということは、返済されないリスクがあるということです。
ソーシャルレンディングのファンド情報を見ると不動産担保が設定されているファンドもありますが、無担保無保証というファンドもあります。
融資を受けた事業者が返済能力を失った時には、投資家が資金を失うリスクが存在しているのです。
そして貸金時の金利が高くなれば、リターンとしての金利収入も高くなりますが、融資を受けた側が返済できなくなるリスクも高くなります。
この点にはよく注意をしておきましょう。
ソーシャルレンディングを日本に最初に始めた某企業はソーシャルレンディング事業を2008年からスタートしています。
しかし、2020年現在はファンドの募集を行っていないどころか、投資家から訴訟を受ける事態に陥っています。
1,600億円以上のお金を投資家から集めながら、現在は投資家への配当や資金の返済が滞っています。
このソーシャルレンディングサイトの中には、金融庁財務局から行政処分を受けて、業務停止に陥っている会社も多くあります。
新しい投資手法だけに法整備がきちんと行われておらず、投資家が損失を被るような事態が少し前まで頻発していたのです。
ソーシャルレンディングのリスクや特徴を紹介しました。
ソーシャルレンディングは確かにメリットもあるのですが、それ以上に大きなリスクもあります。また新しい投資手法だけに、これから先どんな問題が起こるかもわかりません。
それに比べて、実物不動産投資は非常に長い歴史を持つ投資方法です。その歴史は古代ローマ時代にまでさかのぼると言われています。
不動産業に関わる法律もきちんと整理されており、不動産を扱うプロフェッショナルの会社も多くあります。
グランド1コーポレーションでは、投資家の皆様に対して安全に資産運用できるようなマンション物件の紹介やアドバイスを行っております。
さらに、融資を受けやすい金融機関の斡旋などを行っております。
低リスクで着実に資産運用を行いたい方は、是非とも実物不動産投資を検討されてみてはいかがでしょうか。
私共も全力でお手伝いさせていただきます。